夏の日差しに恵まれた6月30日(土)、「留萌にしん街道、特製にしん定食と増毛歴史的建物群」のバスツアーに25名が参加した。このツアーはCBツアーズと中西部会長が企画したもので、一般客を合わせてバスは満員の盛況だった。
バスが道央自動車道から深川留萌自動車道へと西へ深く進むにつれ、あちこちから「こんな立派な道路が出来たのか・・・」等々、その変貌に驚きの声が上がる。残雪の暑寒別岳を左に見ながらバスは留萌を右に抜け最初の見学地、小平町「旧花田家番屋」に到着。


旧花田家番屋で

国の重要文化財指定のこの鰊番屋は、現存するものでは道内最大である。使われた木材は地元の山から切り出されたもので梁や柱、土台などは分厚く頑丈だ。外装は木板を打ち付けただけの質素なつくりで、北の日本海の苛烈な気候と良くマッチしている。
往時の鰊経済の隆盛を偲びながら、昼食は留萌市内「光風館石庭」の「鰊定食」。目玉の「焼き鰊」はとても大きく、これだけで腹いっぱいになるほどだったが、「数の子」のマヨネーズ和えや懐かしい「切り込み」が美味く、ついつい完食。


旧留萌佐賀家漁場で

午後一番は、「旧留萌佐賀家漁場」。一見地味に見える施設であるが、留萌市教育委員会の方から説明を受けるうちに、この施設の歴史的価値の高さに参加者は思わず引き込まれた。ここは、漁場を構成する漁具、水産加工設備、倉庫、運搬具の全てが揃っている唯一の漁場とのこと。普段は閉鎖しているが、このツアーのために開放していただき一同大いに感激。
さて次に向かったのは増毛の「旧商家丸一本間家」。
天塩の国随一の豪商本間泰蔵が、約20年の歳月を要して明治30年代に完成させた町屋様式の贅を尽くした豪壮な建築物である。本間家は、呉服商に始まり、鰊漁の網元、海運業、醸造業など多くの事業を展開した。そのため間口は本家京都の町屋よりはかなり広い。
最後は、本間家が興した道路を挟んで隣にある「国稀酒造」。ガイドさんのユーモラスな説明を楽しみ、お目当ての試飲に挑戦。辛口から甘口まで段階を踏んで殆どのお酒を試した御仁も。
帰路はオロロンラインの景勝を眺め、夕方6時半ばに札幌到着。増毛のお酒と小休止で寄った浜益名物「ジャンボどら焼き」を手に、楽しい日帰り旅行を終えた。

(北島 記)